4月製造の「伊右衛門」600mlペットボトルから採用

サントリー食品インターナショナル株式会社は、株式会社フジシール(大阪本社=大阪市淀川区)とセキ株式会社(松山本社=愛媛県松山市)と協働で、ロールラベルの両面水性フレキソ印刷の技術開発に成功した。ロールラベル印刷工程におけるCO2排出量が油性グラビア印刷に比べ半分以下となる。

サントリーグループは、2014年5月から水性フレキソ印刷によるロールラベル印刷を開始、「サントリー天然水」「サントリー烏龍茶」「GREEN DA・KA・RA」など多くのラベル印刷に採用している。ただ従来の片面フレキソ印刷は、裏面の絵柄印刷位置に合わせた表面印刷ができないため、マットインキ塗工によるつや消し加工やメジウム塗工による耐摩擦性の向上ができなかった。

今回、約3年をかけて表側と裏側の印刷位置を正確に合わせる両面印刷機および両面印刷に適した新しいインキを3社が協働開発することで両面水性フレキソ印刷が実現、導入にいたった。CO2排出量を半減しながら、より高いデザイン性が可能になる。4月製造の「伊右衛門」600mlペットボトルに採用し、今後導入製品を拡大していく考え。

フジシールとセキは、水性フレキソ印刷分野で2019 年 1 月から巻き付けラベルの製造、2022 年
7 月からシュリンクフィルムの製造を共同で開発、2024年3月には資本業務提携契約を締結している。

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