丸信(福岡県久留米市)、食品業界向け展示会を開催、昨年竣工の基幹工場を披露

シール・パッケージ製造の株式会社丸信(福岡県久留米市、平木洋二社長)は2025109日と10日の両日、本社基幹工場で、食品業界向け展示会「MARUSHINよりそう SOLUTION FAIR 2025」を開催した。

同社は1968年創業、従業員630人の印刷会社。直近で39期連続増収を続け、売上高は1276000万円(20252月期)に達している。積極的なM&Aのほか、20244月には本社工場隣に2階建て延べ床面積約5300 平方メートルの基幹工場を竣工、生産能力を増強している。また本社近隣に顧客の食品分析を代行する「イノベーションセンター」を設立するなど、食品業界向けのソリューションを数多く提供している。

同展では初となる基幹工場を中心とした展示会となった。シール製造の主力工場である基幹工場では、計十数台もの平打ち機、樹脂凸版間欠印刷機、樹脂凸版オフセット印刷機、オンデマンド印刷機、シルクスクリーン印刷機が稼働しているほか、粘着剤を遮蔽する「のりごろし印刷機」や最新鋭のレーザー加工機も稼働しており、高速で微細な形状のシールを焼き抜くレーザー加工機のもようには、多くの食品業界関係者が見入っていた。

また第一工場ではパッケージ製造のラインが紹介された。オフセット印刷機は毎時18000回転を誇るハイデルベルグの7色機「スピードマスターXL106」と、小森コーポレーションの6色機「リスロンSX29」ほか計3台のオフセット印刷機から、プレスコート、箔押し、落丁(ムシリ)、グルアー、カメラ検査装置までの各加工機が披露された。充実した後加工機はもちろん、特色の調色、ムシリの精度やグルアーの角度調整など高度なノウハウとスキルを要するため、高い参入障壁を感じさせた。

丸信の強みは食品業界向けソリューションであり、今回も食品開発OEMマッチング、食品衛生・食品検査、越境EC、採用支援、補助金申請代行、通販支援など数々のソリューションブースが設営され、同社社員が来場者一人ひとりに丁寧に説明していた。山口茂氏(POPの学校主宰)による売り場づくりセミナー「売り上げの8割はコトPOPで決まる!」など7つのセミナーも盛況だった。

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