
印刷業界が諸資材、人件費、物流コストなどの高騰により利益がひっ迫し、価格転嫁が大きな課題となっているなか、印刷ネット通販最大手の株式会社プリントパック(京都府向日市)が2025年10月10日から一部印刷商品の値下げを断行し、話題となっている。
プリントパックは2022年から2年間にわたり価格据え置きを継続、2024年には一部商品の価格を改定したものの、今回主力商品の一部を最大約35%値下げした。これにより一部商品は競合他社に比べ半額前後の価格の商品となっている。
今回の値下げが実現した理由について同社は、「設備・システムへの投資や工程効率化の取り組みを止めることなく継続した結果」としている。また今後も①生産体制のさらなる効率化と生産キャパシティの拡大②仕入れコストの最適化③設備投資による品質・スピード・コストの改善④新商品・サービスの開発――を推進し、「より多くの商品でお客様への価格還元を実現していく方針」としている。