【2025年印刷業界10大ニュース➂】スマート・ファクトリー、大手を中心に進む

人件費が高騰する中、工場の無人化・省人化が大手印刷会社を中心に進んでいる。印刷業界売上4位で軟包装印刷にも力を入れている大阪シーリング印刷の門司工場(福岡県)では、フィルムロールやグラビヤ版の搬入から商品の搬出までAGV(自動搬送車)やパレタイジングロボットなどで自動化し、オペレーターを70人から42人に減らした。無人の工場にAGVが走り回っている姿はまさに次世代ファクトリーを感じさせた。

大手には大手の省人化があり、中小には中小の省人化がある。幸い中小工場向けのAGVなどもメーカー各社から提供されており、AGVの動線確保のために工場の5Sという副次効果も生まれたという中小印刷会社もある。数百㎏の荷物も一人で運べるアシスト台車や、オペレーターの腰痛等を軽減するアシストスーツなどもある。各印刷会社の創意工夫が試される。

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