
印刷ネット通販1、2位のラクスル、プリントパックが続伸し、2025年は2社(ラクスルはラクスル部門)だけで売上1000億円を超えた。グラフィックやプリントネットを加えると、数社だけで1500億円を優に超える市場規模となった。
プリントパックとラクスルはまったく異なる動きをしている。プリントパックは昨今の資材高騰、人件費高騰、物流費高騰の三重苦のなか、2025年10月に35%の値下げを行った。この価格攻勢に太刀打ちできる印刷会社はないかもしれない。
一方ラクスルは、AdobeやCanvaとの提携を発表し、ラクスルのサイト上で名刺の生成から印刷発注までを完結できるようにした。ラクスルの「AI to Print」により利便性での顧客囲い込みが起きるかもしれない。
もはやチラシや名刺などのコモディティ印刷物は、彼らに外注する方がいいかもしれない。その一方で、横断幕専門の「まくする」(グランド印刷)、自費出版専門の「おたくらぶ」(大阪印刷)など、特化したサイトも伸びている。差別化された商材を売るECサイトはまだ参入の余地があるかもしれない。















