2024年10月に郵便料金が大幅に値上げされ、ダイレクトメール（DM）市場は激変した。DMの郵送費は2863億円（前年比7.7%減）となる一方、制作費は1119億円（前年比0.4%増）となった。（電通『日本の広告費』より）。つまりは部数は減ったが単価は上がったのである。DMはマスメディアからターゲットメディアに変化してきている。
2025年の日本DM大賞（日本郵政主催）でグランプリを獲得したのは横浜市のガリバーであった。ガリ版印刷会社だった同社は商業印刷会社、オフ輪会社、そしてDM専門会社へと鮮やかな変身を遂げて成功している。クリエイティブは制作部門ではなく、製造部門でもなく、企画営業が顧客と悩みながらアイデアを生み出すという。費用対効果の高いメディアを目指して、DMはより希少に、しかし貴重になるだろう。
