【2025年印刷業界10大ニュース⑦】大日本印刷、出版事業の「構想改革のラストチャンス」に着手
Stack of printed brochures moving along a roller conveyor in an industrial printing facility

大日本印刷(DNP)は2008年に丸善と図書館流通センターをグループに迎えて以降、2009年にジュンク堂書店がグループとなり、2010年にネット書店「honto」のオープン、2023年に書籍デジタル製造「桶川センター構想」を立てるなど、15年以上にわたって出版流通の構造改革に取り組んできたが、十分な成果が得られず、出版事業の存続についてアクティビストを含めて議論が広げられてきた。その結果、20254月から出版事業の「構造改革のラストチャンス」(岡本拓郎未来創造部部長)に取り組んでいる。具体的には書店主体の復刊サービスや、海外の数万点の書籍をデジタル印刷により受注生産しAmazonで購入できるサービスである。

出版業界は委託販売制度という独特の商習慣により高い返本率に苦しんでいる。読書離れ、デジタルシフトも急速に進んでいる。構造改革まったなしだ。

 

 

 

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