瀬味証券印刷株式会社は日本新聞インキ株式会社と共同で、二次元コードに透明インキを厚盛印刷することで本物であることを利用者に伝えることのできる「Scam Guard」(スキャムガード)を開発、特許出願した。
近年、二次元コードを使った偽物のチラシで消費者を誘導して家賃をだまし取ったり、フードコードのテーブルに二次元コードを貼ってクレジットカード情報を盗んだりする犯罪が増加している。
セキュリティ印刷に強みを持つ瀬味証券印刷は、触って凹凸部分が分かるため、二次元コードの真贋判別が誰でもできる「Scam Guard」を開発した。具体的には独自開発のオンデマンドプリンターを使って厚さ20~60µmの透明インキをランダムに施し、凹凸を出すことで触れると誰でも本物の二次元コードとわかる技術である。コピー機で複写しても凸部分はコピーされないため、偽造品の製造をけん制できる。
技術的には20~60µmにも対応できるが、紙を積んで断裁が可能なドットの高さにするため40µmを推奨している。
同社では同業他社を含め業種を問わずサンプル作成の相談を受け付けている。問い合わせ先は瀬味証券印刷株式会社事業開発グループまで。