大日本印刷、販促物の製造部門を統合 今年度10億円の効率化を見込む

大日本印刷株式会社は2025年1114日、20263月期第2四半期決算説明会を行い、202510月に子会社のDNPエスピーイノベーション株式会社と株式会社DNPグラフィカの2社を統合し、「株式会社マーコムプロダクツ」として再スタートしたことを公表した。店頭POPや什器などを手掛けるセールス&プロモーション(SP)部門のDNPエスピーイノベーション株式会社と、カタログ・チラシなどの商業印刷を担うDNPグラフィカの統合により、販売促進物をワンストップで提供する体制を整える。また両社のデジタルマーケティング部門を統合することなどにより、今年度10億円の効率化を見込んでいる。

大日本印刷は2023年度から3カ年の中期経営計画を掲げ①成長分野を伸ばす、②構造改革を実施する――という2つを主な事業戦略としており、今回の組織再編は構造改革の一環である。すでに出版印刷部門は202541日に子会社「株式会社DNP出版プロダクツ」として再編されているが、商業印刷部門でも構造改革が進んだ形だ。

三宅徹専務取締役のコメント(要旨)「紙メディア市場は縮小し、デジタルマーケティング市場は拡大しているが、両方を取り扱っている両社が一体化することで効率化する。さらにはわれわれが強みとして持っている印刷/ものづくりとデジタルのハイブリッドマーケティングで事業を拡大させていきたい」

なお202549月期の連結決算は、売上高が前年同期比4.3%増の7387億円、営業利益が前年同期比22.2%増の466億円だった。

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