大幸薬品、「正露丸」の添付文書を廃止、医薬品業界のペーパーレス化加速か

胃腸薬「正露丸」で知られる大幸薬品株式会社は、「正露丸 100粒」、「セイロガン糖衣A 36錠」、「セイロガン糖衣A 84錠」において、これまで同梱していた添付文書の内容を製品パッケージの裏面に直接印刷する仕様へ変更した。すでに202512月下旬から順次、全国のドラッグストア・薬局等で切り替えを開始しており、年間で約14.6トン(天然木換算で約351本分)の紙使用量の削減を見込む。

正露丸のパッケージを展開すると、裏面に印刷された文書が読める。

 

 

同社はこれまで、用法・用量や使用上の注意を記載した紙の添付文書を同梱していたが、パッケージそのもののデザイン・設計を見直すことで、外箱の裏面にすべての必要情報を集約することが可能となった。同社は「このペーパーレス化により、利便性を維持しながら大幅な資源削減を実現いたします」とコメントしている。

医薬品の添付文書は超薄紙で文字欠け一つ許されない厳しい品質基準だが、それゆえ付加価値も高く、医薬品業界全体の添付文書削減が進むと大きな痛手となる。なお医薬品業界では20241月に武田薬品工業が特色インキを廃止するなど、サステナブルの取り組みが加速している。

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