佐賀県ベンチャー交流ネットワーク主催の総合展示会「わくわくSAGAフェス2024」が3月19日、佐賀市のSAGAプラザ小競技場で開かれ、福博印刷、サガプリンティング、クロカミスクリーン印刷、西研グラフィックスなど印刷関連業界からも数社出展した。
2017年にAI事業を立ち上げ、顧客である流通業の需要予測や顧客データの絞り込みなどにAIを活用している福博印刷㈱(佐賀市)は今回、農家・農園向けカラス被害対策AIソリューション「CROW-AI」を提案した。従来の定時警告音では撃退できなかったカラスも、AIを搭載したカメラが認識し、即時に警告音を発することで撃退できる。すでに九州の梨園で採用されており、1日当たりのカラス飛来数は33件から4.5件に減少、収穫量は116%アップしている。同社は佐賀大学理工学部特任講師も兼任する人材などAIのスペシャリストを数人擁している。
㈱サガプリンティング(佐賀市)はスマートフォンのアプリのようなインターフェイスのホームページ「アプリ風ホームページ」を提案した。アプリ登録を申請したりダウンロードする必要がなく、ユーザーはワンタッチで電話を掛けたり、グーグルマップに飛んだりすることができる。そのほか更新が安く早くできるホームページ制作サービス「ペライチ」を提案していた。
スクリーン印刷機と大判インクジェットプリンターを擁するクロカミスクリーン印刷㈱(佐賀市)はガラス瓶などの曲面印刷や点字印刷などさまざまなサンプルを展示。特に日本酒ラベルや化粧品パッケージなど高付加価値製品への厚盛印刷「ラインストーンプリント」が目を引いた。黒髪清尊社長は「『スクリーン印刷の可能性を直接社会に提案していこう』をテーマにしています」と話している。
新聞輪転機のとくに新聞搬送キャリヤの製造でしられる西研グラフィックス㈱(吉野ヶ里町)は今回は趣を変えて、クラフトビールの製造・販売をPRしていた。2023年11月から自社工場で地ビールを醸造しており、今回は「ゲームブリュー」というブランド名のビールの試飲会も行っていた。