現在、福博印刷がもっとも注力を入れているのが、AIによる画像認識ソリューション「AI-Scope」である。
同ソリューションのキーパーソンが、ビジネスソリューション事業部データビジネスソリューション課所属でAIリサーチャーを務める大村肇さんである。1991年に福岡県北九州市で生まれ、高校の数学教師を目指して佐賀大学理工学部に入学、そこで画像認識技術に出会い、研究に没頭した。しかし「大学院で研究に没頭するなかで、学術研究とビジネスとの乖離が大きい現実を感じ、研究を社会の課題解決に生かしたいという思い」が強くなり、佐賀市内のAI研究施設「Microsoft AI & Innovation Center SAGA」でセミナーを受講したところ、講師が前述のデータマイニング事業を行っている福博印刷の社員だった。「もともと地方志向が強く、これはチャンスだと思った」という大村さんは2019年、福博印刷に入社した。
佐賀大学理工学部特任講師も務める大村肇AIリサーチャー
2020年に「AI-Scope」事業がスタート、2021年には最初の商品である顔識別AI付非接触型検温カメラ「TAION Manager」をリリース、コロナ禍のなか食品工場や介護施設などで採用されている。