卒業アルバムを主力とする株式会社城野印刷所(熊本県上益城郡益城町、城野斉社長)は2025年1月から、子どもたちが未来の自分に送る手紙や思い出の品々を大切に保管する「未来へ届ける、思い出のタイムカプセルプロジェクト」を開始した。1月30日に七滝中央小学校で、2月5日に南関第二小学校でタイムカプセルの保管式が行われる。今後は熊本県のみならず九州各県への拡大を目指して活動を進める。
従来のタイムカプセルは、土に埋めて未来へと届けるのが一般的だったが、近年、頻発する自然災害によって、埋めたタイムカプセルが掘り返せなくなる事例が増えている。そこで今回、同社の機密文書保管施設で厳重に管理し、1~8年後に本人のもとに届けられる仕組みを地元企業3社と共同で構築した。
同社は卒業アルバムの提供はもちろん、同社独自のノート「J・O・NOTE」を熊本県の高校生を対象に配布するなど地域貢献事業を積極的に行っている。平成28年熊本地震で本社工場が全壊する被害を受け、プライバシーマーク取得などセキュリティ体制を強化した工場に生まれ変わった。これらのリソースを生かして、2024年4月から機密文書等管理場所提供業務サービスを開始している。