シンクイノベーション株式会社(名古屋市、三輪直之社長)はTシャツやアクリルキーホルダー・缶バッジなどのキャラクターグッズ製造で知られる企業だが、このたび自社で培った作業ノウハウを盛り込んだ自動化機械を開発し、販売を開始した。

同社が株式会社ユニテックス(長野県駒ケ根市・高橋大議社長)と共同開発したのは、「缶バッジ自動機」「ナスカン自動機」「Tシャツ畳機」「OPP梱包機」「ラベル貼り付け機」の5機種(品名は未定)。このうち「缶バッジ自動機」は、同社が手作業で行っていた缶バッジの組み立てをロボットアームで再現、手作業で毎時600個だった生産性を毎時3600個と飛躍的に伸ばした。生産性のみならず各パーツを随時セットする手間やプレスの微妙なずれなども解消できる。同じスピードでOPPに梱包する「OPP梱包機」も開発、缶バッジの製作から梱包までを自動で行える。
また「ナスカン自動機」はキーホルダーなどに取り付ける金具(ナスカン)を自動で取り付ける。これも手動では生産性が落ち、手を痛める危険性があったが、自動化機械で解消できる。
一般向けでは初披露の場となった「オーダーグッズビジネスショー2025」(東京・池袋、9月30日・10月1日)では全機種の実演が行われ、多くの参加者がロボットアームなどの精密機器を駆使して高速で稼働する動きに見入っていた。
