
蔵書数約200万冊を誇る福岡市総合図書館は、われわれ福岡市民の誇りだ。自習室も喫茶室も完備し、映像ホールまである。利用料は数百円の映像ホールなどを除けばもちろん無料だ。スタッフはボランティアを含め数多くおり、いつも整理整頓されている。警備員も見張っている▼それでも無料をいいことに、多くの無法者が出入りしている。何度警告しても蔵書の雑誌や新聞を破る人、酔っ払い、クレイマー、席の取り合いで喧嘩する人…そしてついに2026年2月19日、殺人事件まで発生した▼図書館は文化のバロメーターとされ、インフラとされる。図書館廃止論者はSF小説の悪役にまでされる。そのくらい図書館は愛されている▼その図書館のヘビーユーザーの私は思う。「なぜ本だけが特別扱いされるのか」…人気小説家の本は1タイトル20数冊蔵書され、予約待ちすればタダで読むことができる。涼しい屋内のテーブルで、何時間でも居座ることができる。結果、周囲の喫茶店や書店は廃業に追い込まれる。民業圧迫ではないのか▼本は唯一の情報媒体ではなくなった。納税者も、そして書店・出版社・印刷会社も納得できるような図書館のあり方が求められる。














