コラム「清風」002:「ベルサイユのばら」とデジタル教科書

2026年1月17日に行われた大学入試共通テストの世界史問題に漫画『ベルサイユのばら』の一場面が引用されたことが話題となった。肯定的な意見が多い中で、「漫画まで網羅しなければ大学受からないのか」「漫画読んでいた人の方が有利、不公平」といった意見も▼漫画など読まずに「マラー、ダントン、ロベスピエール」などとフランス革命の活動家を丸暗記した私としては、漫画、大賛成である。『ベルサイユのばら』を読んだ学生の方がおそらくロベスピエールを覚えやすいし、感情移入もしやすいからだ▼同様に、動画などのデジタルコンテンツを教材に入れるのも賛成だ。教科書では数点しか載っていなかった人物像も、デジタルコンテンツなら無尽蔵だ。法隆寺をカラーで、ベートーヴェンの名曲を音声で、キング牧師の演説を動画で視聴した方が楽しいに決まっている。英語、数学、理科、国語しかりである▼もちろん英単語や文法を覚えるのに紙の方がいい場合もある。二者択一で教科書はデジタルだ、紙だという議論は終わりにしたい。なぜなら教科書は紙に限るとわざわざ指定している国はおそらく日本だけであり、紙を丸暗記する「苦学生」が優秀とは限らないからだ(光山)

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