
1990年代に大学生時代を送った私は、間違いなく「ぴあ世代」だ。書店やコンビニに置かれた雑誌『ぴあ』はかならず毎週か、隔週には買って、興味を持った映画や演劇の欄は切り抜いて手帳に貼っていた▼『ぴあ』のおかげで有名どころの映画だけではなく、こまつ座の演劇『連鎖街のひとびと』、ラファエロ・マタラッティオ監督の映画『白い天使』から、大学生サークルの演劇や社会人バスケなどにも足を運ぶようになった▼偶然の出会いのことを「セレンディピティ」というが、2026年4月に復刊された『月刊ぴあ』もコンセプトは「セレンディピティ」だ。ネット検索にはない偶然の出会いを読者にあたえる▼しかし『ぴあ』の真の狙いは、QRコードでチケット販売に結び付けることだ。ぴあ株式会社はすでに出版社からチケット販売会社に「業態変革」した。印刷業界が『ぴあ』から学べることは多い。(光山)















