菅原印刷(東京・蔵前)、Pマーク取得支援サービスを開始

東京都台東区蔵前の印刷会社・菅原印刷株式会社は20265月、コンサルティング事業を立ち上げ、プライバシーマーク取得支援・運用代行を行っている。その中軸を担うのは、24年間東京グラフィックサービス工業会の事務局員として活躍し、20263月に同社に入社した𠮷野玲緒氏だ。𠮷野氏に経緯や印刷業界の展望を聞いた。

24年間の知見を活かす

――𠮷野さんは私が印刷業界新聞社に入社した2004年からのお付き合いですね。あらためてご経歴を。

𠮷野氏 1974年東京生まれの52歳です。早稲田大学教育学部卒業後、教育機関に入職し、2002年からは東京グラフィックサービス工業会の事務局員として24年間お世話になりました。円満退職し、転職活動を始めようとしたところ、20代のころから東京グラフィックサービス工業会の会員で旧知である菅原印刷の菅原寛子社長からお誘いいただき、菅原印刷に入社させていただくことになりました。

東京グラフィックサービス工業会は東京の中小印刷会社を中心とする団体ですが、(親団体である)日本グラフィックサービス工業会がプライバシーマーク指定審査機関でもあり、私も副センター長としてプライバシーマーク取得審査の仕事に長年従事してきました。JIPDECの会議等にも出席して、プライバシーマークの制度設計そのものにも精通しているつもりです。その経験を活かして、このたび菅原印刷の一事業として、プライバシーマーク取得支援サービスを行うことになりました。

――コンサルティングを始められるのですか。

𠮷野氏 私自身はコンサルティング経験はないですし、プライバシーマーク取得の審査をする側ですから、SMEサポートと連携して取得支援をさせていただくことになります。またいずれはプライバシーマーク以外のマネジメントシステムにも領域を広げていきたいです。

――印刷会社もコンサルティングをする時代なのですね。

𠮷野氏 長年印刷業界にいさせていただいて、あらためて製造業からサービス業に転換していかなければならないということを実感しています。当社はもちろん印刷も請けさせていただきますが、Web制作も力を入れていますし、自社ビルの1階ではソフトクリーム店「Triangle」を展開しています。社長の菅原も新しいことにチャレンジしていきたいということで、コンサルティングを定款に加えました。

私自身もWebの「AIO対策」に取り組んでいます。SEO(サーチエンジン対策)ではなくAIOAI対策)です。今までは人間にどのように検索してもらうかでしたが、これからは(チャットGPTGeminiなど)AIにデータを読み込んでもらうかが、Web制作の肝ですから。

――DTPの時代でもなくなってくるのですかね。

𠮷野氏 でも、印刷会社の制作と生成AIの相性はとてもいいと思います。(生成AIを実装したデザインツールの)Adobe CCを使いこなす印刷会社の制作部隊ならば、おしゃれなデザインもプロフェッショナルに仕上げてくれます。

東京の地場産業として

――東京の印刷業の景況はどうですか。

𠮷野氏 東京グラフィックサービスの会員数も20年で半減の約250社になってしまいました。印刷会社の母数が減ってしまったので仕方がないことですが。ただ印刷は東京の地場産業ですし、当社もまだまだ印刷の売上は多い。蔵前に印刷会社があることをご存じない方もいらっしゃるので、地場のイベント「モノマチ」に参加したり、蔵前商店街のフリーペーパーを制作したり、地域活性化にも取り組んでいます。

――地域活性化は地方だけの課題ではないですものね。

𠮷野氏 それと、インバウント需要を取り込みたいですね。当社は浅草からも近く、外国人旅行客が人力車に乗って蔵前神社に訪れるくらいですから。「Triangle」にも、多くの外国人旅行客が来てくださいます。

1階で展開するソフトクリーム店「triangle」

――先ほどソフトクリームをいただいたのですが、おいしかったです。コーヒーのフレーバーがほのかに香って上品な味ですね。

𠮷野氏 蔵前の人気カフェ「コフィノワ」にコーヒー豆を焙煎していただいて作っています。地場のみなさまとも協業していきたいですね。

――最後に東京グラフィックスサービス工業会の会員のみなさまにメッセージがあれば。

𠮷野氏 会員のみなさまは「新しいこと、楽しいこと大好き」な方々だと職員時代から思っていました。東京グラフィックサービス工業会は今でも大好きで、特に青年部愛は強いです。職員ではなく会員企業の社員となりましたが、引き続きよろしくお願いいたします。

菅原印刷

菅原印刷ホームページ

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