【コラム清風026】FAXという「作業指示書」

DXを推進しているある中小企業を訪問する勉強会に参加したのだが、素晴らしかった。自前の基幹システムを構築しつつ、チャットワークやグーグルカレンダーなど既存のサービスを有効活用して工程管理を組んでいる▼中小企業庁のDX大賞も受賞したその企業だが、なんと作業指示書はFAXによるものだった。営業がFAXで受注すると、一枚のFAX用紙が工務・制作・製造・発送へと受け渡していく。JDFワークフローでいう「ジョブチケット」がFAX用紙で流れていくイメージだ▼参加者の中小企業の女性事務員は、「チャットワークって何ですか?」と私に耳打ちし、「FAXの方が分かりやすいわよねえ」と笑った。海外では笑い草にされる日本のFAXだが、日本の中小企業に即しているのはむしろFAXなのかもしれない▼とはいえFAXサービスは2028年末をもって実質的に終了する見込み。ペーパーレスもいいが、日本の中小企業の現実に即した仕組みを構築してほしい。(光山)

おすすめの記事