
ファミコンが流行りだした1980年代、小学生だった私は、ゲームを1日5、6時間はやっていた。家族はあきれ、ゲーム機のコンセントを隠したりしたが、私といえば怒り出す始末だった▼成績はみるみる下がり、友だちもできなくなって、受験シーズンに入ってようやく一大決心をし、ゲーム機を捨てた。なんとか道を外さなかったが、もしその5、6時間を読書や創作に費やしていたら、ひょっとしたらひとかどの人物になっていたかもしれないと、今でも思う▼「ある選択をした際に失われる、その他の潜在的利益」のことを「機会費用」という。ゲーム機が無料だったとしても、ゲームに費やした時間は帰ってこない▼現代でいえば、スマートフォンだ。アメリカの10代は週に約50時間をスマートフォンに費やす。スマートフォンが仮に無料だとしても、かけがえのない時間が失われる▼有意義なことに時間を使おう。たぶんコンピューターゲームやスマートフォンがその答えではない。(光山)














