
デジタル教科書を「正式教科書」とする閣議決定があった2026年4月7日、SNSでは賛否両論、いやむしろ否定的な意見が渦巻いた。紙の方が記憶しやすい、健康に良い、手書きができる…など、印刷業界にいる私も少しこそばゆい感じがした▼一方電子教科書は気が散る、没頭できないとの意見もあった。なにか矛盾を感じた。果たして電子メディアは気が散るのか。ならば電車の車内では、なぜほとんどの人がスマートフォンに没頭しているのか▼おそらく長文を読んだり、逆に英単語を覚えたりするのは紙の方が向いているのだろう。だが、英会話を楽しんだり、芸術的な演劇や音楽に触れたり、半導体の構造を理解したりするのは、動画が向いている。要は向き不向きなのだ▼もうひとつ重要な視点が欠けている。教育DXだ。教師が採点作業に時間に追われることなく、デジタルがリアルタイムで採点・評価してくれれば、教師は生徒とのコミュニケーションにより多くの時間を割くことができる▼ともかく、二元論に陥らないことだ。私は紙の本をこよなく愛しているが、ついに英会話はマスターできなかった。個人的にはハイブリッドで語学を学べる今の子どもたちが羨ましい。(光山)














