【コラム清風022】製紙メーカーの一律・一斉値上げに際して

2026年6月、製紙メーカー各社が印刷・情報用紙の一律15%以上の一斉値上げを発表した。一律・一斉というのが肝で、独占禁止法に抵触するのではと疑いたくもなるが、昔から一斉値上げのたびに印刷業界団体が反対声明を出してもその都度押し切られている事実からすると、抵抗する手段はないのかもしれない▼印刷会社も価格転嫁すればいいではないかと他業界からは思われるかもしれないが、生活必需品でなく、デジタル媒体の代替品があり、寡占状態でもない印刷業界は価格転嫁が難しい。この諸資材高騰のなか値下げを断行する印刷会社もある。健全に収益を上げているならば問題ない。しかし昔から、ダンピングを仕掛けて自らの首を絞め、市場から退出してダンピング価格だけが残るという悪循環をたびたび見てきた▼売り手の交渉力は強く、買い手からは買いたたかれ、デジタル媒体という代替品の脅威があり、業界内も激しい価格競争がある印刷業界。その構造を変えようとする前に、業界の檻の中から脱出する業態転換が求められるのではないか。(光山)

おすすめの記事
【2026年3月期決算】大日本印刷、売上高は前期比3.8%増の1兆5125億円、経常利益は同2.9%増の1192億円 BPO大型案件受注、出版関連の構造改革、PETボトル用無菌充填システムの販売増加などが寄与。マーケティング関連は前年を下回る
印刷会社
【2026年3月期決算】大日本印刷、売上高は前期比3.8%増の1兆5125億円、経常利益は同2.9%増の1192億円 BPO大型案件受注、出版関連の構造改革、PETボトル用無菌充填システムの販売増加などが寄与。マーケティング関連は前年を下回る
大日本印刷株式会社の2026年度3月期決算(連結)は売上高は1兆5125億円(前期比3.8%増)、営業利益は1010億円(前期比7.9%増)...