【コラム清風021】フェイスブックは学生名簿のオンライン化にすぎなかった事実

よく知られているように、「フェイスブック」とはかつて「学生名簿」を指していた。アメリカの各大学が新入生のために顔写真付きの名簿を印刷し、配布していたのだ▼ところが大学側が新入生の顔写真を撮影し、退屈なプロフィールを載せただけの印刷版フェイスブックは大学生には不評で、早くからオンライン化の要望が出ていた▼マーク・ザッカーバーグはそのニーズに応えただけだ。違法に顔写真を入手し、顔写真がイケてるかイケてないか(Hot or Not)を判断するボタンを付けてしまったため大学から処分をくらったのだが▼処分が解けたザッカーバーグは、あらためて「ザ・フェイスブック」を立ち上げた。実名と学生メールと一枚の顔写真があれば登録できた。学生たちはこぞって自ら「イケてる」顔写真をアップし、プロフィールや所属、恋人がいるかなどの個人情報をアップした。その後のフェイスブックの成功はご存じのとおりである▼フェイスブック社が学生名簿(フェイスブック)から、キャンバ社が学校アルバム(イヤーブック)からスタートしたことは、繰り返すが印刷業にとって痛恨の極みだ。そのデータやノウハウは、かつて印刷業が持っていたものだからである▼紙の情報のオンライン化・ネットワーク化のアイデアは、まだ残っているかもしれない。探そう。(光山)

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